「まっすぐにいこう。」集英社の感想

「まっすぐにいこう。」(集英社)は1991年にコミック誌「マーガレット」で連載がスタートしたマンガ作品。1993年から「別冊マーガレット」にうつり、2002年からコーラスで連載されています。
2000年に、第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。不定期で長期間続いていましたが、26巻(最終話)で完結しました。
「まっすぐにいこう。」では雑種のマメタロウが登場
主人公いくちゃんが大好きな雑種のマメタロウ。出会いはペットショップでいくちゃんが一目惚れ。いくちゃんと楽しく生活をしていたマメタロウ。
そんなとき、毎日のお散歩中に、いくちゃんが公園でうつむき足早になる瞬間が!それは、片想いの秋吉が座っているベンチの前。
そんないくちゃんの気持ちに気づいたマメタロウは、恋のキューピッドとなり、いくちゃんと秋吉は恋人となりました。
が、やはり、いくちゃん大好きなマメタロウは秋吉が気にくわないので、土をかけたりしてしまうことも。そんな飼い主に従順で単純なマメタロウが本当に可愛いです。
そして、マメタロウだけでなく、ご近所のわんこもたくさん登場します。紀州犬のはなこはマメタロウの彼女。マメタロウは首輪をぬいて、はなこのところへ通っています。
はなこはメロンパンが大好き。はなこはとっても穏やかで優しいです。ちょっぴり体が大きめなことを気にする乙女なところがまた可愛い!
可愛いかわいいわんこ。というだけでなく、現実的な問題も書かれています。シベリアンハスキーの源さんは、声がうるさいと飼い主の元から、北海道の知り合いに譲り渡されます。
最後まで育てられなかった元飼い主の葛藤や、迷惑をかけてしまったという源さんの気持ちに胸が締め付けられます。安易に生き物を飼ってはいけないという教訓にもなります。
源さんは、北海道で犬ぞりに挑戦したり、プードルの六花ちゃんとの純愛もして、幸せに暮らしていて、元飼い主とも和解できたので、良かったなーと、ついつい感情移入してしまったり。
女の子みたいにキラキラ美しいヨークシャテリアのセバスチャンや、皮膚病から性格がちょっと悪くなってしまったダックスフントの空ちゃんもいたり、わんこにもそれぞれ悩みや性格の違いがあって、面白いです。
うちの犬は何考えてるのかなーと考えてしまうのではないでしょうか。
(40代女性)