動物のお医者さん(ドラマ)の感想

「動物のお医者さん」は、1987~1993まで白泉社で連載されていた少女マンガ。作家は佐々木倫子さん。
舞台は札幌で獣医師を目指す学生の日常を描いたコメディー。マンガ発売当初から人気が高く、2003年に吉沢悠さんを主演にテレビドラマ化されました。
ハムテルの飼い犬はシベリアン・ハスキーのチョビ
マンガ連載当時(1887~1993年)、空前のシベリアンハスキーブームを巻き起こし、後にテレビドラマにもなった(2003年)作品です。
「主役」はシベリアンハスキーの「チョビ」。当時高校生だった主人公「ハムテル」がふとしたことから赤ちゃん犬だったチョビの飼い主となります。
ハムテルはそれをきっかけに獣医学部への進学を決断し、進学。一人前の獣医師となるために勉強し、成長していく姿が描かれています。
チョビはシベリアンハスキーということもあって、最初は子犬で登場しますが、物語の進展とともにどんどん成長し、マンガの終盤では犬ぞりのリーダーになるまでになります。
大型犬であり、顔だちは「般若の顔をしている」「笑うと般若」と言われますが、性格は非常に温厚でほとんど怒ったり吠えたりすることがありません。ハムテルがきちんとしつけをしたためか、賢く、礼儀正しい性格です。
またハムテルによくなついており、ハムテルもチョビに篤い信頼をおいています。しかし、ふとしたことで雷がトラウマとなっており、激しく怖がるようになります。
この物語は、ハムテルの進学先が獣医学部であることから、人間だけではなく、動物も重要な登場「人物」と言えます。ハムテル自身も自宅で猫やニワトリ、スナネズミなどの動物も飼っていますし、チョビはハムテルに連れられて大学にも出入りしています。
大学にはチョビの最初の飼い主であり、後にハムテルの指導教官となる教授や、ハムテルと関わるいろいろな教授、先輩、友人達がおり、チョビはこれらの人達、さらにはこれらの人達の飼っているさまざまな動物たちともかかわるようになります。
その中でハムテルもチョビも大きく成長していく姿を楽しむことができます。犬好きな人ならば、思わず顔がほころんでしまうようなエピソードがたくさんです。