名犬ロンドン物語 ドラマ版

「名犬ロンドン物語」(英語: The Littlest Hobo)は、1958年に公開されたアメリカ映画の成功を受けて、カナダで製作されたテレビドラマシリーズです。この作品は1963年から1965年、1979年から1985年にかけて放送され、日本でも1960年代に放映されました。
物語の主人公はジャーマン・シェパードのロンドンという放浪犬で、各地を旅しながら出会う人々の問題を解決する心温まるエピソードが特徴です。動物と人間の絆を描いたこのドラマは、家族で楽しめる作品として知られています。
賢いシェパードは西郷輝彦さん似!?
名犬ロンドン物語は飼い主のいない犬が放浪しながら旅をする物語です。ただ放浪するのではなく、出会う人々の悩みや事件を誘導しながら解決して行くのです。
犬種はシェパードでまるで眉があるみたいに優しい顔です。シェパードがこんなに賢そうな顔をしていることを、このドラマで初めて知りました。
映画が元でドラマ化した物で、日本でもかなり人気が出ました。名犬ラッシーは有名ですが、飼い主を持たず放浪しながら幸せをもたらしてくれる、このドラマはとてもステキでした。テーマソングを舟木一夫さんが歌っていたことを、よく覚えています。
なんといっても、この犬の賢いこと賢いこと。旅は主に電車を使って移動します。当然無賃乗車ですが、乗車する人の飼い犬のようにして乗り込むのです。
この犬と出会った人が自分の家に連れてくると、犬が反対にいろいろ世話をします。強盗などが家を狙っていると、家人に知らせるだけでなく、強盗が入れなくしたりします。果ては、警察に捕まえさせる為にそちらに注目を向けるように行動するのです。
事件だけではなく一番印象的なのは人情シーンが多いことです。一人暮らしの老婆に、関わる人たちを近づけるようにして暖かい気持ちを感じさせてくれます。本当に犬の表情がアップで写るシーンが多いのでリアルに感じるのです。犬と書いていますが、本当は彼と呼びたいほどです。
事件が解決して家人が幸せになると、姿を消してしまいます。家人は飼い犬として残ってほしいのですが、また誰かを幸せにするために旅に出たように感じさせてくれました。これが、なんともカッコイイのです。
シェパードを見るたびにこの名犬ロンドンを思い出します。あの眉毛が西郷輝彦さんの顔に似ているように思えました。取って付けたようなドラマではなく、これほどほっとする優しい気持ちになれるドラマは多くありませんでした。もう一度、彼の顔が見たいです。
(60代男性・トクさん)